エアコンからガスが漏れている

 エアコンは通常通り、運転しているが冷房・暖房が効きが悪いなどの症状がでます。

 エラーコードが表示され停止してしまう場合もあります。

 

 

予想される主な原因

 

 ・ガス漏れして、冷媒ガスが減っている(小さな穴の場合が多い)

 ・ガス漏れして、冷媒ガスが無くなっている(パーツからのガス漏れが多い)

 ・バルブからガス漏れしている(冷媒を止める為の部品)

 ・フレアからガス漏れ(室内機、室外機と冷媒配管をつなぐジョイント部)

 ・冷媒配管の腐食、劣化(室外に露出ている配管が特に多い)

 ・熱交換器、圧縮機などの部品からガス漏れ

 

 

修理方法

 通常使用していく中で、冷媒ガスは漏れたり、減ったりするものではありません。必ずどこかからガス漏れしています。

  ・穴(ピンホール)を修繕しないと、冷媒ガスを補充しても再度必ず漏れます。

  ・ガス漏れを箇所を特定する為の、ガス漏れ検査をする必要があります。

  ・まず、窒素ガスを封入し、室内機と室外機を分離し気密テストを実施します。

  ・室内機、室外機に問題がなければ冷媒配管が漏れの原因と特定していきます。

 お客様に了承してもらいたいのが、溶接可能個所からのガス漏れであれば、その場で溶接し作業完了しますが、

 部品(溶接不可)からガス漏れしている場合は部品交換が必要になるので、別途料金が発生してきます。

 

  ♦熱交換器からガス漏れしていた修理写真です

 

 

 

  ♦新しい熱交換器

 

 

  ♦古い熱交換器

 

  ♦取付完了

 

 

 

 

室外機の移設や無理に移動させる

 室外機を無理に動かしたり、冷媒配管を無理に動かすと冷媒漏れの原因になりますので、

 お客様自身で室外機の移動は避けたほうが良いでしょう。

 施工ミスに関しては、フレア(配管と室内機・室外機を繫ぐ部分)の接続不良と思われます。

 

 一度、取り外したエアコンの配管を再利用する時は、必ずフレアを切り直さないといけないです。

 これは、冷媒配管は銅管の為、ナットで圧着すると銅管が広がります。移設後フレアの

 切り直しをしなければ、変形した銅管から冷媒が発生します。

 

 

室外機回りにオイルが流出している

 冷媒漏れを改善した場合でも、室外機回りにオイルが飛び散っているか、

 流れている場合はオイル補充が必要になります。

 ※オイルを補充しないで運転し続けると、圧縮機が焼き付けを起こし高額な修理料金がかかります。

 

移設工事

 移設工事をしている場合、新たに冷媒補充をしていなければ、冷媒不足になります。

 取り外し時にポンプダウンをしていても、冷媒が配管内に多少残ってる為。

 

 冷房運転時に、高圧側の冷媒配管に霜(氷)が付いている場合は冷媒不足の可能性が

 考えられます。多少の水滴は問題ないです。